第3信 不法通行だなんて勘違いされては困ります あなたは100円に職員の命をはらせるのですか

あなたがたは私を不法通行だという、違法通行だとも言う。
自分の意見を言いたいのであれば、ちゃんと600円払ってから言えともいわれます。
何たる勘違い!
日本はれっきとした法治国家です。
私が違法とか不法とかいうのであればそもそも10ヶ月の長きにわたって(この本が店頭に出る頃には1年が過ぎ、さらに時は過ぎてゆくでしょうけれど)、私の行為が存在できるわけがないでしょう。
しかしながら勘違いであっても、心から公団は正しいと思い込み、和合は不法であると思い込んだ反和合行動は実に迫力のあるものです。
ゲートのおじさんたちまでが迫真の行動力をもって私にあたってきます。
87年9月11日より9ヶ月間のゲートのドタバタは完全なる茶番劇であると思っていました。
そして無用な衝突や事故だけは起こすまいと心がけていましたが、私には理解に苦しむ出来事が起こりました。

これはものすごい社会勉強になると思い、ある日息子に声をかけてみました。
「高島平名物志村サファリパークに行ってみないか。」
「うん、行く!」
二つ返事で彼と同乗することになりました。
例のごとく貴公団の職員の方々はバリケードを張り、車を叩き、ヘルメットを投げつけて大奮闘です。
10人以上の職員の皆様に信念にもとづき、熱心に仕事をしていただきました。
息子はというと窓ガラスに顔をつけてアッカンベーなどとやっていました。
彼の感想をお聞かせしましょう。
「あのおじさんたちおかしいんじゃあないの、車を手で止めようとしているよ。僕だったら、丸たん棒を車の前にゴロンところがすよ、それで終わりじゃあないか。」
ワイパーをひきちぎったり、タイヤの空気を抜いたりして、さあどうだなどというのは、お互い様だと腹もたちません。
多少の車のデコボコも許しましょう。
あの日産プレーリーは首都高速道路通行用に用意したものですから。
しかしながらドタバタゲート騒動で1度だけ貴公団に怒鳴り込んだことがあります。
3月13日のことです。
ハッスルした職員の方が仕事熱心のあまり、「どうしても通るのなら俺を殺してからとーれッ!」
と叫んで車の前に大の字に寝てしまったのです。
まわり職員の方たちも一瞬シーンとなってしまいました。
彼は腕を組み目を閉じてしまいました。
これにはビックリするやら、あきれるやら困ってしまいました。
「おじさん、あなたには家庭もあればお子さんもいるのでしょう。バカなまねはしないで起きなさい。」
説得するのに20分ほどかかりました。翌日、貴公団に出向いて厳重に抗議しました。
ところが、松下さん?はじめ幹部の皆さんのコメントを聞いて怒るのが馬鹿らしくなりました。
「和合さん、ゲートの皆さんは一生懸命やっているのです。おじさんたちがかわいそうだとは思わないのですかッ!」といわれるのです。
「公団では職員にたいして、命をはって和合車を止めろと指示しているのですか。女房子供の面倒は公団が見るから心配するな!といってるのですか」
と私も大声を出してしまいました。
浅井理事長!まさかあなたがこんな行動を指示されたり、称賛されたりするとは思えませんが、どうなんでしょうか。
お互い大人同士。気をつけていきましょうや。
1988年7月3日
フリーウェイクラブ 和合秀典
首都高速道路公団理事長 浅井新一郎様

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