料金抵抗
「料金抵抗の少なさ」が崩壊
「料金抵抗が少ない」という言葉がある。
建設省を初めとして日本道路公団や首都高速道路公団等、有料高速道路を建設・管理 する人々の間で使われる。
名神高速道路の尼崎−栗東間七十一kmが昭和三十八年に開通して、本格的な有料高速 道路時代を迎えた日本。以来今日まで二十五年の問、道路網を急ピッチで整備するとと もに、道路建設費を捻出するため、高速道路利用者から通行料金を徴収し、数年置きに 料金値上げを繰り返してきた。
公団関係者は「料金の改定」「新料金の設定」と表現し、「料金の値上げ」とは決し て言わない。だが、ともかくも四半世紀の間に、日本道路公団は車種区分変更を含めて 合計五回、首都高速道路公団は同じく八回の料金改定を重ねた。